皆さんは和三盆をご存じですか?
聞いたことはあるけれど、食べたことがない人も多いのではないでしょうか。
高級な和菓子をはじめとして、今や様々な料理にも使用される和三盆。
今回はそんな和三盆糖とお砂糖の違いについて解説します!
一般的にご家庭で多く使われる砂糖は「上白糖」です。
その他にもお菓子作りに使われる「グラニュー糖」、和菓子の味としても人気な「黒糖(黒砂糖)」、
そして「ざらめ」や「三温糖」など、私たちの周りには多種多様なお砂糖がありますが、
今回は「和三盆糖」と「上白糖」そして「グラニュー糖」に焦点を当てて解説します。
和三盆糖はサトウキビを原料に、主に四国東部で製造されています。
原料となるサトウキビは「竹糖」と呼ばれ、沖縄などで栽培される一般的なサトウキビよりも細い品種で香川県や徳島県で栽培されています。
また、原料の収穫から1か月間、手間暇をかけて製造されるため、他の砂糖と比べ価格は高めです。
こだわりの製造方法はこちらをご参照ください!
和三盆糖の特徴はくちどけの良さとやさしい甘み。
口に入れた瞬間にほろほろっと溶け出し、ジュワッと和三盆独特のやさしい甘みと香りが広がります。
華やかでかわいらしい干菓子や、高級な和菓子の材料として使用されるイメージがありますが、近年では上品な甘さと独特の風味が注目され、様々な料理にも使われています。
上白糖は日本で最も一般的に使われている砂糖で、しっとりとした口触りが特徴です。
これは製造工程で「ビスコ」と呼ばれるブドウ糖と果糖を混合した糖液を添加しているため、他の砂糖に比べてしっとりとした食感で、甘味も強く感じられます。
多湿な環境で固まりづらくなるように生産された、日本独特のお砂糖。
料理に使う砂糖といえば、この上白糖を指す場合が多いです。
価格も安価で様々な用途に使用できる、一般的な砂糖といえますね。
グラニュー糖は淡白な甘みで粒は大きめ。サラサラとした口触りで粒が固めです。
世界で一般的に使用されている砂糖で、素材の風味を生かしたお菓子作りに適しています。
洋菓子は主にグラニュー糖を使用したレシピがメジャーです。
ただし粒が大きめで比較的溶けにくいので、冷たい飲み物には不向きです。
手間暇のかかった和三盆糖は他のお砂糖と比べ若干価格は高いものの、ふわふわのくちどけや上品な甘さを生かして和菓子や洋菓子作りにオススメです!
また、料理には和三盆だけを使うのではなく、砂糖の分量の20%以上を和三盆に置き換えると、素材の風味を生かした料理ができ上がります。
バレンタインやホワイトデーなどの「ここぞ!」というときのお菓子作りや、記念日の料理に使用してみてはいかがでしょうか?
和三盆の上品な甘さを直に感じられるスノーボールです。ほろほろと砕けるクッキーからも和三盆の優しい香りと味が広がります。
薄力粉…60g
無縁バター…50g
アーモンドプードル…40g
和三盆糖…15g
*最後にまぶす和三盆糖…適量